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アパルトマンの住人たち

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美しくも悲しい花見

ソメイヨシノが咲いています。今年の花見はさておき、もう20年ほど前に経験した花見のお話を少し。
美しくも悲しい花見

その頃私は岐阜で仕事をしていて、ダムに沈む村の、誰もいないはずの春を撮影するために、その村を自分のカメラで撮影し続けていた名物おばあちゃん増山たづ子さんと共にかつての徳山村に入りました。誰もいないはずの村なんですが、春なのできっと誰かが来るからと民宿をやっていた人が民宿を開いていました。この情報がなかったら泊まりがけの取材は考えなかったんですが、事前に知っていたので泊まりがけの取材にしました。
見事に誰もいないんですが、間取りだけで増山さんはここは誰の家でどう暮らしてたかがわかる。夕陽の時間になって、今日の撮影はおしまいと決めたら、増山さんは民宿のおじさんと示し合わせたかのように、じゃあ、宴会にするかの、とにこにこ顔。思ってもいなかった展開でしたが、場所はかつての小学校の庭でした。桜は散り始め。小学校は高台にあった。小さな村のすべてが見えた。民宿のオヤジは一升瓶を持ってきた。
日が暮れるまで5人だけで宴会をしました。カメラマンは日没を撮影していたけれど、私はそんなの使わないよと宣言しておいた。もう、村の日没は何年も前に起きたことだもの。翌日、晴天の校庭の桜と村の風景を撮影しました。こっちの方が通じるでしょ。

もうこの村はダム湖の底。あの風景を見た最後の一人が自分だと確かに思う。

佐藤智弘アイコン chiro
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